食中毒を発症するとどんな症状が出るの?

食中毒の代表的な症状

食中毒を発症したとき、代表的な症状としては下痢、嘔吐、腹痛、発熱が現れます。

食中毒の原因となる細菌には色々な種類のものがいるため、それらの種類によって下痢の症状が激しい場合や、嘔吐の症状が激しい場合など色々な場合が現れます。

ただし、中には死にいたる食中毒もあります。

ハムやソーセージに生息するボツリヌス菌による食中毒がそれに当たります。

症状はまず嘔吐に始まり、次いで視力に障害が現れ嚥下障害も現れます。

そして声がしわがれて呼吸困難がおこり、重症になると手足がまひして立っていられなくなり、呼吸困難によって窒息死します。

さらに意識だけは最期まではっきりしており、発熱はしないと言う特徴があります。

筋肉をマヒさせるという点で、他の食中毒とは一線を画しています。

ボツリヌス菌が生産するボツリヌストキシンが原因ですが、この毒は自然界最強の猛毒であり、たった0.00005mgで死に至ります。

これがどれほど強いかを分かりやすく表現するならば、自然界に存在する毒として恐れられているフグの毒・テトロドトキシンの致死量が0.01mgですから、フグ毒の200倍の威力があるわけです。

ちなみに、1984年に熊本県において製造された辛子レンコンがボツリヌス菌に汚染されていた時、11人が死亡した事件がありました。

食べてどれくらいで症状がでるか

汚染された食品を食べてから食中毒の症状が発生するまでの潜伏期間は、原因となる細菌や食べた量によって左右されますが、早ければ30分程度で発症することがあり、遅くとも8日で現れます。

毒素となる化学物質や毒物がすでに食品内に含まれている場合などには潜伏期間は短くなる傾向があり、逆に細菌そのものを食べてそれが体内で繁殖して食中毒となる場合には潜伏期間が長くなる傾向があります。

主な細菌と潜伏期間を挙げていくと、

  • カンピロバクター→1~7日(腹痛や不快感などの初期症状、次第に嘔吐や下痢を起こす)
  • 腸炎ビブリオ→10~20時間(悪心、嘔吐、下痢、発熱、腹痛が起こる)
  • サルモネラ→6~48時間(嘔吐、腹痛、38度前後の発熱、急激な下痢を起こす)
  • 腸管出血性大腸菌→3~9日(嘔吐、出血を伴う下痢、腹痛を起こす)
  • ボツリヌス菌→6~15時間(嘔吐、視覚異常、しゃべりづらい、耳鳴り、呼吸困難などを起こす)
  • セレウス菌→0.5~6時間(吐き気、嘔吐、下痢、腹部のけいれんを起こす)
  • ブドウ球菌→2~4時間(激しい嘔吐、下痢を起こす)

となります。

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