食中毒は予防することでどのくらいの確率で発症を防ぐことができるの?

細菌の死滅する確率から考える

食中毒の原因となるのは細菌であることから、これを体内に入れなければ食中毒になる心配は全くありません。

したがって、衛生管理を徹底すると言う予防を行うならば、発症する確率は限りなく0%に下げることができるでしょう。

すなわち、調理前や食事前にはしっかりと手を洗い、食卓にはアルコール除菌を施し、生のものは一切食べることをせず、すでに毒が生産されている可能性があるものは一切口にせず、調理の過程では十分に加熱処理を施し、調理器具や食器も十分に滅菌が施されたものを利用するのです。

このようにするならば体内に細菌が入って来ることはなく、したがって食中毒になる確率は限りなく0%になるでしょう。

この時大切なのは除菌率です。

加熱の際には100度前後の高熱で十分に加熱を行えばほぼ100%の細菌を滅菌することができ、アルコール除菌もアルコールの効果によってほぼ100%(99.9%などと表記されていることもある)の除菌に成功します。

そのため、完全な100%には及びませんが、ほぼ100%の確率で発症を防ぐことができるのです。

現実的にはどうか

しかし、このような完璧な除菌が施された食事を毎日行うことができるかと言うと甚だ疑問です。

また、仮に完全と思える方法で予防を行ったとしても、細菌は目に見えないごく小さなものですから、何かの拍子に微量の細菌が体内に侵入し、そのときのコンディションによってはその微量の細菌によって食中毒が引き起こされる可能性もあります。

また、人間は多少悪いものにさらされることで免疫を獲得することができます。

そのため、食中毒の病原菌もいくらか存在する状況で過ごし、食事の家庭で食中毒を発症しない程度に病原菌が体内に侵入してくるくらいがちょうどよいのです。

過剰に予防を行って菌を寄せ付けないことは、菌に極めて弱い体を作り出すため却って良くないのです。

このことは、戦後日本において衛生状態が過剰によくなったことで、戦前はほとんど存在しなかった花粉症やアトピーの患者が多数生みだされたことからも言われていることです。

したがって、発症の確率は注意深く予防を重ねていけば、限りなく100%に近いところまで予防していくこともできますが、実際にはそうはせずに、当たり前に(不潔ではないほどに)清潔を保って生活を送ることで、必要十分の予防をしつつ免疫も付けると言うのが最も賢明でしょう。

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