風邪は予防することでどのくらいの確率で発症を防ぐことができるの?

風邪と確率論

風邪を予防することで発症率がどれくらいの変動を見せるかと言うことについて、予防の代表的な方法である「うがい」で発症の確率が確実に下がるというデータがあります。

これまではうがいの予防効果には科学的根拠がないとされていました。

うがいをすることが予防となるというのは、うがいをすることによって口の中やのどを洗浄してウイルスや細菌を吐き出すことができ、またのどを刺激することによって粘液の分泌や血行を促進でき、さらにのどを潤すことによって繊毛運動を滑らかにできると考えられていました。

このことを科学的に立証したのは京都大学のグループでした。

2002年から2003年に欠けての冬季、全国の18~65歳の380人のボランティアを対象にしてうがいをしてもらいました。

「水でうがい」「ヨウ素系うがい薬でうがい」「なにもしない」の3つのグループに分けて2ヶ月にわたる調査を行いました。

うがいは1日3回以上で、1回につき15秒間を2セットとしました。

実験の結果、水でうがいをしたグループは何もしないグループに比べて風邪の発症が40%も減ったのです。

これによって、うがいの効果が立証されたのです。

一方、ヨウ素系うがい薬のグループは何もしないグループと差がありませんでした。

考察によると、正常細菌(いつも喉に棲みついている良い細菌で、喉のバランスを保つのに必要な細菌)も薬によって死んだからだと思われます。

うがい薬は意味がない

ヨウ素系うがい薬のグループで効果が見られなかったことは面白いところです。

ただし、他の実験結果を見ると、うがい薬を使用してうがいを行ったグループが、水だけのうがいをしているグループに比べて高い殺菌効果を示しているのは事実のようです。

つまり、水だけを使用してうがいを行い吐きだした液と、うがい薬でうがいを行い吐きだした液の濁り具合(つまりどれだけ細菌をふくんでいるか)を比べたところ、うがい薬を使っている方が2倍以上も優れていることが分かったのです。

したがって、水だけで行うか、うがい薬を使って行うかはその時の状態によって使い分けるとよいでしょう。

つまり、普段何もない時の予防としては水だけで行ううがいで十分であり、もし人ごみから帰った後などは細菌がたくさんいる場所にいたことを考慮して、洗浄力の強いうがい薬でうがいをするのです。

このような使い分けを行うことで、風邪に罹る確率は確実に下げられるでしょう。

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