認知症を発症するとどんな症状が出るの?

記憶障害

認知症によって引き起こされる症状の中でも、代表的なものとして記憶障害が挙げられます。

記憶障害には短期記憶障害と長期記憶障害の二種類があります。

短期記憶とは、短い間だけ覚えておけばよいような情報を記憶することを言います。

例えば人と電話をしていて用件をメモしようと思っても、少し前に何と言われたかを思い出すことができずに何度も聞き返してしまうなどが代表的なものです。

この他にも、物をどこに置いたかわからなくなり、今日が何曜日であるか覚えられないなどの症状が現れます。

長期記憶とは長い間覚えておくことができる記憶です。

つまり自分の誕生日や住所、親友の名前などの普段なら絶対に忘れるはずがない情報が思い出せなくなります。

また、終戦の日が8月15日などという常識的な情報も思い出せなくなります。

記憶障害以外の症状

記憶障害以外にも以下のような症状が現れる事があります。

  • 判断力の障害

この場合の判断力とは、日常生活や仕事を行う上で段取りを付けて問題をこなしていく能力を指します。

例えば、「家の前で人が倒れていました。どうしますか?」などと質問をされた場合には、「まず声をかけて重症か死亡かまたはそれ以外かの判断をし、重症の場合には救急車をよび、死亡の場合には警察に連絡をする」などと答えるものですが、このような判断が適切にできなくなります。

  • 抽象的思考の障害

これは、物事や単語に対して抽象的な思考ができなくなることです。

例えば「果物を3つ以上挙げてください」と言われれば、普通の人ならば「りんご、みかん、いちご」などとすらすら答えられますが、これができなくなります。

また、「冬とはどのような季節ですか?」等のように単語の意味を尋ねられた時、的確に答える事ができなくなります。

  • 高次大脳皮質機能障害

これは大脳皮質に障害が現れることであり、失語症、失認症、失行症の三つがあります。

失語症とは舌や声帯などには何の異常もないのに、脳の異常によって声が出なくなる症状です。

失認症とは、視力には異常がないにもかかわらず、目で見たものの名前をいうことができなくなる症状です。

ですが、臭いをかいだり触ったりすることで思い出すことができます。

つまり「目で見た物を正しく認識できない状態」を言います。

失行症とは、手足は麻痺していないにもかかわらず、目的のための動作ができなくなる症状です。

例えば、タバコを吸いたいがライターを付けることができないなどです。

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