糖尿病は予防することでどのくらいの確率で発症を防ぐことができるの?

糖尿病に確率論は本来無用

糖尿を予防すると、どのくらいの確率で発症を防ぐことができるかということですが、これは個人の遺伝的な体質やどのような予防をどの程度行うかということで大きく変わって来るため、人によって確率は変化します。

したがって、糖尿病予防に確率論を持ち出すことは誤りと言えるかもしれませんし、実際に何をすれば何%下がるという明確なデータもほとんど存在しません。

運動が糖尿病にもたらす効果

しかし、そのような中でも運動が糖尿病のリスクを減らすと言うことについて、どの程度の運動をすればどの程度リスクが低減するかを確率で示したデータがあります。

これはNTT東日本札幌病院の糖尿病内分泌内科において調査されたもので、2000年4月から2001年3月までに関西地区に勤務していた40歳から55歳のサラリーマン12647人を対象として研究したものです。

そのデータによると、出勤時の歩行時間が0~10分の人が糖尿病を発症する確率を1.00とした時、11~20分間歩いて出勤する人が糖尿病を発症する確率は0.86に下がり、さらに21分以上歩いて出勤する人が糖尿病を発症する確率は0.73に下がりました。

このことによって、出勤時により多く歩く人は歩かない人に比べて確実に発症の確率が下がっていることが分かります。

さらに、この研究ではサラリーマンの出勤時の歩行時間を調査していることが肝です。

つまり通常週休2日のサラリーマンは週に5日間出勤時の歩行をしていると言うことであり、これは普段の運動習慣や食事、喫煙、飲酒量などの他の糖尿病リスクを上げる生活習慣からは完全に独立した要素であるのです。

このことから、普段は運動習慣がないサラリーマンが、通勤時にひと駅分だけ歩く、エレベーターを使わずに階段を使う、仕事中に歩くときは意識的に早歩きをする等の運動を行うだけでも、必ず糖尿病になる確率を下げる効果があると言うことが分かります。

確率は分からないものの、食事も大切

食事も糖尿病になる確率を左右する大切な要素ですが、どのような食生活をすればどの程度確率が下がるかということは分かりません。

しかし、糖尿病に効果があるとされている食生活を行うことによって、必ず糖尿病発症の確率は下がること間違いありません。

食前に野菜を食べる、脂っぽいものを避けて塩分も控えめにする、炭水化物の摂りすぎに注意し、食物繊維を同時に多く摂ることで吸収を緩やかにする、よく噛んで食べるなどの食習慣は、確実に糖尿病になる確率を下げてくれることでしょう。

このページの先頭へ