ノロウイルスは予防することでどのくらいの確率で発症を防ぐことができるの?

理論的な低下率

ノロウイルスを予防すると発症率はどれくらい下がるか、と言うことですが、理論的には徹底的な方法を実践すれば0%まで下げることができます。

つまり、ノロウイルスが死ぬことが研究によって十分に確認されている方法を選択して予防することによって、確実に発症は防ぐことができます。

例えば、ノロウイルスは熱によって感染性を失うことが分かっています。

ただし、60度程度の熱であれば30分加熱しても感染性は失われません。

予防のためには85度以上の熱で1分以上の加熱と言うのが条件です。

そのため、例えば感染源となるノロウイルスに感染している牡蠣を調理する場合には、煮る、焼く、揚げるなどの加熱調理によって、85度以上の熱に1分以上さらすことで感染する確率は0%になります。

現実的な低下率

もっとも、これは牡蠣に感染するノロウイルスを死滅させることだけに注目した場合であり、もし調理の工程で牡蠣を箸でつまむ、まな板で切るなどを行った場合にはその箸、包丁、まな板へとノロウイルスは移ります。

したがって、完全に感染率0%を維持するためには、さらにそれらの調理器具も85度以上の熱に1分以上さらし、そのほかにも牡蠣の殻を開くときに用いた器具や、牡蠣の汁の飛沫が飛んだと考えられる場所に対して徹底的な滅菌を施さなければ確実に0%を維持することは不可能です。

したがって、現実的には0%に限りなく近づけていくということを考えるべきでしょう。

つまり、ノロウイルスが移っており、なおかつそれが何らかの過程で口に入ると考えられるものに対して現実的に可能な滅菌処理を行うことになります。

例えば、ノロウイルスに感染した包丁で牡蠣を切る、その包丁を洗わずに野菜を切り、サラダとして食べるなどの流れによって感染する可能性は十分にあるため、牡蠣を切った後の包丁は必ず大量の水によってノロウイルスを洗い流すことが大切です。

ただしこの場合には、明確に何リットルの水でどれくらい洗えば完全に洗い流すことができるというデータがないため、0%に近づけることしかできません。

また、野菜を切る前に包丁を洗わなくとも、切った野菜を食べる前に煮る、炒める、焼くなどの処理によって十分に加熱するのであれば、包丁を洗う必要はありません。

つまるところ、ノロウイルスの感染確率を下げる鍵を握るのは熱処理であり、可能な範囲でこれを用いるのがよいでしょう。

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